12/28/2011

岩崎鬼剣舞の一年


岩崎鬼剣舞の実演とそのドキュメンタリー映画の上映がわらび座であったので、アイスバーンの中、車を走らせ角館へ。岩崎鬼剣舞は1300年の歴史を持つ、岩手の北上地方の伝統芸能。演目は「一人加護」「八人加護」ほか。噂通りの美しい舞でした。敷居が高すぎで伝承が途絶えている伝統芸能もあるなか、ここはベテランから若手までが入り交じることによって伝統を引き継いでいるという感じ。映画は淡々と剣舞を舞う人々の一年を追う。

それにしても、北東北の伝統芸能は奥深い。芸能の域を超え、一年を通じ、人々の営みそのものになっている場合が多い。三宅監督は74年生まれで、多摩美出身。既に10本近く作品あるみたい。たいしたものだ。

究竟の地 - 岩崎鬼剣舞の一年 (2008/ DV/ 161min/ カラー)

  • 製作:愛知芸術文化センター
  • 監督・撮影・編集:三宅流 / 語り:豊川潤 / 整音:種子田郷
  • 出演:岩崎鬼剣舞保存会ほか
岩手県北上市の、岩崎という農村地域に古くから伝わる郷土芸能「岩崎鬼剣舞」。岩崎に生きる人々の一年を追い続けたドキュメンタリー。鬼剣舞の人々の多くは兼業農家で、大工や職人が多く、日々の労働をこなしながら、公演活動や、後進の指導にあたっている。岩崎では、鬼剣舞の人のみならず、地域の人たちは保育園や小学校から鬼剣舞を習うので、ここに住む人たちは皆鬼剣舞を体験しており、踊ることができる。生活と密接に繋がっている芸能と、地域の人々全体で共有される芸能の姿は、現代社会に生き、共同体、身体性を失いつつある私たちに普遍的な問題提起を投げかける。